腎がんなんて俺の人生に何の関係もないと思っていた

平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録

手術〜③退院前説明から退院へ

手術後、ここまでは順調に来ているような気がする。5日経ったところで、回診にてE先生からも順調との言葉があり(確か血液検査の結果なども踏まえての話だったと思う)、当初想定どおり、1月16日退院となった。

1月15日 火曜日(手術から7日目)

E先生から、手術後の状況説明を妻と二人で聞く。いろいろな観点で詳しい話があった。主な部分をまとめると、以下のとおり。

<手術前の症状について>

手術前の様々な症状が治まったのは良かった(僕から申告)。貧血についても、ヘモグロビンの値は良いので、戻りつつあると思う。

<腎機能について>

クレアチニン値が手術前は0.66であり、現在は1.2。手術直後の0.9台から少し上がったが、直後は点滴の影響があったと思う。もう少し低くなると良いが、このままかもしれない。左腎臓に腫瘍があったので、右腎臓の機能が強くなっていた可能性はある。今後右だけとなって機能が上がっていけば良い。

この値は、腎臓が一つだけになれば単純に機能が半分となり、値は倍になるものなので、この数値自体は問題ない。腎不全で透析になってしまう人は、これが3とか4とかいった値になる。

今後は、腎機能が落ちないように気を付けること。基本は食生活で、高血圧・糖尿病や生活習慣病への注意で良い(塩分・糖分など)。人工透析をやっている人が気を付けるようなことまでは必要ない(低たんぱくにする、果物を避ける、等)。常識的なことで気を付ければ良い。ステーキがっつり、みたいなことはやめましょう。

(今、現に腎機能が落ちているわけではないから。将来的に落ちないようにする、というレベル、と理解。)

<病理検査について>

今検査に出しているので、結果については次回外来時に説明する。

病理検査では、まず良性か悪性かの判断を行う。ただし今回は熱や貧血が出ており良性ということはないだろう。悪性の場合、腎がんにも種類があるのでその特定を行う。種類によって、再発しやすさ、再発した場合の治療方法などが変わってくる。年齢の割に大きい腫瘍であったので、いろいろな可能性はあるかもしれない。いずれにせよ、私の目から見ても、切った腎臓を見ただけでは「腫瘍がある」ということしかわからない。病理検査次第だ。

<今後について>

病理検査にて問題がなければ、半年後にCT検査となる。以降の定期的な検査としては、血液検査(腎機能のチェック)とCT及びX線撮影(再発の有無)を半年ごとに行う。病理検査の結果によっては、3カ月後に一度CT検査で様子を見る可能性もある。

腎がんの場合、今後10年は経過を見る。

腎機能についても落ちていないか見ていく。将来的には、加齢に伴って緩やかに機能が落ちていくことはある。

<その他>

運動は次回外来までは控えて。以降は痛みと相談しながらで良い。痛ければできないはずなので。傷の痛みとともに内臓が回復する必要があるが、基本的には傷が治るとともに内臓も回復していくはず。散歩などはOK。

なお、この日は職場の直属上司が見舞いに来てくれた。僕の体調及び今後の見込みの確認、さらには復帰時期やどの程度の負荷が可能かどうかについて話す。

1月16日 水曜日(手術から8日目)

退院。帰りにココスにてハンバーグランチを食す。

退院後の初回外来は24日木曜日となった。この日、病理検査の結果が出ていれば、僕の腎がんの詳細について聞けるはずだ。