腎がんなんて俺の人生に何の関係もないと思っていた

平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録

僕の人生に「がん」なんて関係ないし興味もないと思って生きてきたら、見つかりました

約一年前、腎がんが判明しました。
きっかけは、職場で受けた健康診断です。

それまで病気らしい病気もせず(多少尿酸値が高いとか腰痛とかはあるにしろ)40年以上生きてきた健康体の僕ですが、血液検査の結果であまりにもおかしな値が出たのでさすがにビビり、地元の町医者でいろいろ精密検査をしたところ、最終的に「腎がん」との診断結果。

それからおよそ一年、摘出手術から再発、薬物治療、副作用といろいろ経験して今ココ。

がんになることは今どき珍しい話じゃない。はじめはそう思っていましたが、そもそも「腎がん」て、あまりメジャーながんではない上、僕のように40歳代半ばで罹ることは少ない。加えて、初期段階であれば摘出手術で済むところを、再発し、さらには最新の免疫チェックポイント阻害剤を使った薬物療法を受けつつ、それに伴う副作用も経験。

冷静に考えて、たぶん僕はすごく貴重な経験をしているのではなかろうか。

これが病気の話でなかったら、別に他人に言う義務も責任も欲求もないのだけれど、がんという病気を現在進行形で経験している身として、生の経験者の声というのものが、情報源としてどれどけ貴重か。ロジカルな情報というだけでなく情緒的な情報として大きな意味のあるものか。当事者の立場から感じるとともに、自ら発信すべきと強く思った次第です。

これから、僕に腎がんが見つかり治療してきた経緯について、その時どう考えてどう選択し、どんな治療をし、どんな状況にあるのかについて、なるべく具体的に記録していく。過去のことについてはこれまで記録してきたことを、その後についてはたぶん現在進行形で、書いていきます。そしてちょいちょい家族のこと、仕事のことを挟んでいけたら。

僕自身は、某お役所で管理職をしている普通のサラリーマンであり、家庭では妻とかわいい二人の子供を持つ普通の夫で父親であります。こんな人間がどんな風に病気と向き合い普通に生きているのか、少しでも重なる境遇を持つ人々にとっての参考となることを希望して、ブログを始めます。