腎がんなんて俺の人生に何の関係もないと思っていた

平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録

内科受診へ

ダイエット記録というかランニング記録から、話と時間を戻す。 令和元年3月2日 月曜日 一ヶ月振りに、K先生の外来受診。 先日書いたとおり、気になっているのは副腎不全でステロイド剤(プレドニン)を飲み続けなくてはいけないこと、右手指の関節痛がひどい…

ダイエット記録(2)

5月、月間走行距離63㎞。なぜ少なくなってしまったかというと、実はゴールデンウィークの最終日、ランニング中に転倒してしまいました。左手の小指骨折と右手首のTFCC損傷(要は捻挫)。 5月2日、3日、4日、7日、8日、10日で合計63㎞と、アホみたいに走って…

ダイエット記録(1)

ランニングマシンで6㎞走れるようになったので、外を走ることにした。僕は昔からランニングマシンが好きではない。室内で、そしてマシンで走ってるってつらくないですか。たぶん、調子が戻ってくれば7㎞~10数キロは走ることになると思うが、そうすると1時間…

ダイエット開始

前に書いたとおり、この頃にはステロイド大量投与の副作用で体重が大幅増加していた。血液検査の値、コレステロールとか中性脂肪とかの値も悪化していて、これはなんとかしなきゃマズイということで、この時点で本気で減量を開始することにしたのだ。 基本的…

副腎不全

令和2年2月3日 月曜日 K先生を外来受診。 前回の受診時に追加で受けた血液検査の結果を聞く。どうやら、副腎の機能が戻っていないらしい。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールが低いままで、どういうことかというと、脳から副腎皮質ホルモンを出す「…

年が明けて副作用ぶり返す

令和2年1月 年が明けて、気がつけば手術からもう一年が経った。のだけど、いろいろあり過ぎて…濃密な一年というか、こんな濃密さはカンベンしてほしいのだけど、とにかく一年過ぎたな、という感覚である。 正月休みも終わった7日頃より、頭痛と筋肉痛が、再…

退院後の外来、その後

12月9日 月曜日 外来受診にてK先生の診察を受ける。 外来の時はいつも診察前に血液・尿検査をするが、この混雑具合が日によってまちまち。この日はかなり混んでいて、10時15分頃に検査の受付をしたところ血液検査できたのが11時半頃…診察の予約が11時なんだ…

そらまめの会

退院してちょうど二週間が経った11月30日の日曜日、腎がん・腎盂がんの患者会「そらまめの会」に参加した。 「そらまめの会」の存在は、最初に腎がんが発覚した際に情報収集していてネットで見つけたのだと記憶しているが、現在通うK先生の診察室にも会のチ…

退院後初外来

退院から一週間と少し経った11月25日の月曜日、退院後初外来ということでK先生を受診。 診察待ちの間、窓口にて医療保険請求のために診断書発行の申請をする。発行に3週間と言われるが、おそらくはそれよりも早く発行してくれるはず。前の病院でも3週間と言…

ブログ再開

前回のブログ更新から早10ヶ月近く。 すっかり放置である。昨年11月16日の退院までを12月25日に書いているのだけど、当時を思い返すと…この時点で退院から一ヶ月以上経っていて、体調は比較的順調かつ仕事も元に戻ってちょっと忙しくなってきた、ということ…

再び、入院生活(後編)

11月9日 土曜日(再入院7日目) プレドニゾロン点滴、本日より60ccとなる。皮疹はほぼ治まっている。 午前中に点滴を終え、昼食を病院で取った後、午後2時より外出。一度自宅に戻ってゴロゴロした後、夕方に「おやじの会」会合へ。 この日はただの飲み会では…

再び、入院生活(前編)

11月3日の日曜日、退院してから三日後、全身に皮疹が出て再度入院となってしまった。 再入院した日は、ステロイド剤(プレドニゾロン)80ccを点滴投与して様子を見る。相変わらず痒みはないのだが、夜になると皮疹がひどくなっている。発熱はないものの、皮…

入院、再び

全身に赤い発疹が出ている。痒みはない。明らかに異常だ。これはステロイド剤による薬疹ではないか?ということで、午後1時過ぎ、東医療センターに連絡を取る。事情を伝えて泌尿器科につないでもらう。 その日は日曜日であったが、H先生が当直で勤務していた…

退院、したけれど

10月30日の水曜日に退院した。妻に病院まで来てもらい、荷物を持って退院を済ませ、電車で帰る。都電荒川線の宮ノ前まで徒歩3分ほど歩く。途中、昼時だけやっているインドカレー屋を見つけ、さすがにカレーは買って帰れないのでラッシーをテイクアウトで二つ…

入院生活

入院した日にステロイド剤(プレドニゾロン150cc)を点滴投与したものの、夜の時点ではまだ頭痛と吐き気は収まらず、ロキソニンを服用してなんとか眠ることができた。 そして翌朝。目覚めると、頭痛が劇的に収まっている。完全に、というわけではないが、そ…

救急搬送、入院

10月20日の夜は頭痛と吐き気でほとんど眠れなかったが、翌朝も状況は変わらない。そのため早々に東医療センターへ行くつもりであったが、吐き気がひどく、妻の運転で助手席に乗って行くことも厳しい。おそらく途中で吐いてしまうだろう。結果、救急車を呼ぶ…

副作用の発生

前回からだいぶ間が開いてしまったが、今回からシーズン3である。 10月9日、オプジーボとヤーボイの効果を確認するためにCT検査を行い、再発部分の腫瘍が消失したことは前回書いたとおりだ。そのことと時を前後して、軽い頭痛、それから筋肉痛を感じるように…

【がん本レビュー】『がん‐4000年の歴史‐上・下』シッダールタ・ムカジー

がん本レビュー、第二弾。今回は「がん」のノンフィクションを紹介。ピューリッツァー賞受賞作品。 『がん ‐ 4000年の歴史 ‐ 上』シッダールタ・ムカジー著(平成30年12月読了) 『同 下』 面白かった度:★★★★★ 役に立った度:★★★★★ おすすめ度:★★★★★ 人類…

免疫チェックポイント阻害剤の効果

オプジーボとヤーボイの併用療法、4回目の点滴投与が終了した。そこからさらに3週間空けた10月9日の水曜日、オプジーボ単体での点滴に切り替えるとともに、それまでの治療効果を確認するため、造影剤を使ったCT検査を実施した。 ここまで、前回も書いたとお…

免疫療法の治療経過

先日、「免疫療法の治療開始」と題してブログ記事を書いたが、後で読み返してみたところ文中では治療開始までたどり着いていないことに気づいた…というわけで今回は本当に治療開始からの経過を記録したいと思う。前回の受診時に血液検査・尿検査、造影剤を使…

お金の話〜①医療費について

このブログでここまであまり触れていなかったが大事な話があって、すなわちお金の話である。大きく分けるとトピックは二つ、一つは僕が今回始めることにした、免疫チェックポイント阻害剤に関する医療費の話と、もう一つは、がん保険等の医療保険の話なのだ…

免疫療法での治療開始

東京女子医大東医療センターでセカンドオピニオンを受け、再発に関する治療はそちらで受けることに決めた。 7月5日金曜日、セカンドオピニオンの結果を持って、さいたま市立病院へ向かう。E先生に転院したい旨を告げると、快く了承してくれ、同時に転院に向…

セカンドオピニオン、転院

腎がん手術後から半年後のCT検査で、摘出後の組織に再発があることが判明した。8センチと2センチほどの大きさの腫瘍が二つ、画像に写っていた。 医師から提示されたのは、2種類の薬物療法。一つは分子標的薬、もう一つは免疫チェックポイント阻害剤による免…

再発

手術後3ヶ月検査で、手術跡の組織に、2センチほどの小さな、しかし異常な変化が見つかっていた。その時点では何とも言えず、単なる術後変化かもしれないし、再発かもしれない。その経過を見るために、さらに3ヶ月経った6月下旬、再びCT検査を受けた。 CTを6…

手術3ヶ月後のCT検査

手術後の病理検査で浸潤が見つかり、僕の腎がんのステージはT3aとされた。このため、手術後の定期検査も、通常なら半年後となるところ、3ヶ月後に行うことになった。3ヶ月後であれば4月に入ってから、なのだが当時、僕はと言えば仕事で4月に異動することがほ…

【がん本レビュー】最初に読む系の2冊

シーズン2に入る前に少し話題を変えて。 腎がんと判明してから、関連の本を7冊ほど読んだ。たぶん今後も増えていくと思う。ここではそれらのレビューというか、内容を簡単に紹介しつつ感想などを記録していきたい。 各レビューの「評価」では、「面白かった…

病理検査の結果

自宅療養の終わりと職場復帰も近付いた24日、退院後の初回外来にてE先生を受診。妻と一緒に病理検査の結果を聞く。 腫瘍は、予想通り悪性であった。種類は、腎がんの中でも最も多い種類の「淡明細胞型腎細胞癌」で、全体の7〜8割を占めるもの。このタイプは…

退院後の自宅療養

無事退院して帰宅、しばらくは自宅で療養である。 とりあえず少しダラダラしようと思い、実際に二日ほどゴロゴロした後、鏡を見て気付いた。腹がどう見てもおかしい。手術前に痩せたこともあって、右の腹はぺたんとしているのに、手術をした左側は「ボヨン」…

手術〜③退院前説明から退院へ

手術後、ここまでは順調に来ているような気がする。5日経ったところで、回診にてE先生からも順調との言葉があり(確か血液検査の結果なども踏まえての話だったと思う)、当初想定どおり、1月16日退院となった。 1月15日 火曜日(手術から7日目) E先生から、…

手術〜②手術直後

気が付いたら、病室のベッドの上。 手術台の上で酸素マスクを着けられ、麻酔がシュッシュッと出てきて、「息苦しい」と思ったところまでは記憶がある。その次が、ベッドの上なのだ。目が覚めて、天井が見えた。途中の記憶は、全くない。 その時点で、時間は…