腎がんなんて俺の人生に何の関係もないと思っていた

平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録

精密検査、いろいろ調べてみたけれど

職場の健康診断にて、これまで経験したことのない「貧血」という結果が出てしまった。貧血だけじゃなく、値がなんかめちゃくちゃ。

さすがに不安を感じて、すぐに地元のクリニックで精密検査を予約した。北浦和駅近くのN内科を予約。

ここは若い医師が夫婦でやっている町医者で、まだ開業してニ、三年かと思うが、院長であるご主人が消化器系の専門(内視鏡検査が得意でクリニックに完備)、奥様が血液内科の専門とのこと。検査もすぐにやってくれるらしい。僕はそういう若手が意欲的にやっている点に信頼性と共感を感じるタイプなのでここにお願いすることに決めた。

11月2日金曜日の夕方、仕事を早引けしてN内科を受診。院長のN医師に一通り状況説明し、その場で採血しつつ、大腸内の視鏡検査を予約。仕事早いね。

大腸内視鏡検査は11月12日の月曜。この日は仕事をお休みにした。初めてなのでちょっと、いや結構緊張…なお、今回の健診結果についてはすぐに上司に相談していて、ちょっと値がヤバそうなことも、精密検査を受けることも理解してもらっていた。この辺の根回し重要ですよ。

検査は午後2時に予約したので、当日午前中、自宅で下剤を1.5リットル飲んで腸内を空っぽして出掛ける。検査自体はあっという間に終わり、痛くもなかったが、何かきついってその下剤がかなり…きつかった…薄味のスポーツドリンクに鉄の味が混ざったような味、と表現すればよろしいか?最後の方は若干吐きそうになりながら、なんとか最後までこなす。

検査終了後、すぐに結果を聞く。まず前回採血した血液検査については、職場健診時と同じような結果で、やはり貧血であると。そして当日メインの大腸検査の結果だが、特段の問題なくきれいな状態、つまり、大腸のポリープや腫瘍(悪性含む)による出血というものではなかった。あ、持病の痔はあったものの…今回の貧血につながるようなレベルじゃないそうな。

大腸には原因が見つからなかったということで、通常次は胃カメラですけど…と言われ、二つ返事でお願いした。

胃カメラ検査は4日後の11月16日金曜日に予約。ここのクリニックはこうテンポよく進んでいくのがとても良い。胃カメラも初めてのことで、鼻からやるか喉からいくか?と聞かれ迷う。僕は確か、以前耳鼻科で鼻孔が曲がってるとか太さが違うとか言われたことがあり(それもあり軽い副鼻腔炎と慢性的な鼻炎持ち)、鼻からはあんまりかなあ…ということで喉からを選択した。大腸と違い、こっちは結構辛かった…何度もオエッてなるのを必死に堪えて、なんとか終了。

終了後すぐに胃カメラの結果を聞くも、こちらも大きな問題はなかった。ただ胃の方はいくつか指摘をされて、一つは逆流性食道炎。粘膜の炎症から、一番軽いグレード(A)のものが見られた。胃に傷があり、胸焼けなどはその影響かも、とのこと(割と普段から胸焼けや胃もたれのある方で、確か自己申告で告げていたのだった)。ただしそれは今回の貧血の原因ではない。その他、食道の入口が狭く、少し入りにくかった、とも。

 

ということで、結局胃カメラでも貧血の原因には至らず、N院長と今後の相談をする。この時点でできることはやっていたので、とりあえず一月とか、しばらく様子を見ますか…(病院あるあるですな)となりそうになったところで、大事なことを話していなかったことを思い出す。そう、ここのところの疲労感・だるさ、そして微熱だ。すぐにそのことを告げると、N院長の顔つきがにわかに変化したことが、感じ取れたのだ。